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バイクのエンジンオイルは安い鉱物油でも大丈夫?種類と選び方を解説

バイク整備・メンテナンス

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バイクのエンジンオイルを選ぶとき、

「鉱物油と全合成油って何が違う?」
「安いオイルでも大丈夫?」
「MA2とかMBって何?」

と迷ったことはありませんか?

オイル売り場を見ると、いろいろな表示があって分かりにくいですよね。

結論から言えば、高いオイルを選べば正解、というわけではありません。

大切なのは、自分のバイクと乗り方に合ったオイルを選ぶことです。

鉱物油・部分合成油・全合成油の違い

まずはオイルそのものの違いから見てみましょう。

種類特徴向いている使い方
鉱物油比較的安く、普通の走行なら十分使える街乗り・旧車・こまめな交換をしたい方
部分合成油性能と価格のバランスが良い街乗り・ツーリング
全合成油高温・高回転で性能を保ちやすい高回転・スポーツ走行

ここで勘違いしやすいのが、

「鉱物油=性能が低い」

という考え方です。

オイルの性能は、ベースとなる油の種類だけで決まるわけではありません。

添加剤や製品の作り方によっても性能は変わるため、良質な鉱物油なら、普通の街乗りで十分使えるものもあります。

JASOの「MA1・MA2・MB」って何?

バイク用オイルの缶を見ると、**「JASO MA1」「JASO MA2」「JASO MB」**といった表示があります。

ここは難しく感じますが、まずはこの3つを覚えておけば十分です。

表示簡単にいうと主なイメージ
MA1クラッチの摩擦特性が標準的なタイプ湿式クラッチのMTバイク
MA2クラッチの摩擦特性が高く、滑りにくいタイプ湿式クラッチのMTバイク
MB摩擦が少ないタイプスクーターなどのATバイク

MA1とMA2は、どちらもMAというグループの中の規格です。

ここで大事なのは、MA2がMA1より「高級なオイル」という意味ではないこと。

MA1とMA2は、オイルとクラッチの間に生じる「摩擦の大きさ」に違いがあります。

そのため、「数字が大きいMA2のほうが絶対に良い」という選び方はしません。

自分のバイクの取扱説明書に指定されている規格を選ぶのが基本です。

特に湿式クラッチのバイクでは、MA1・MA2などの指定を確認しましょう。

一方、スクーターなどでMBが指定されている場合は、MBを選びます。

つまり、オイル缶を見るときは、「MA1? MA2? MB?」を確認すればOKです。

オイルの粘度(10W-30など)の見方

エンジンオイルの缶には「10W-30」「10W-40」といった表示があります。これはSAEという規格による粘度(ねばり具合)のグレードです。たとえば10W-30の場合、「10W」は低温時の粘度、「30」は高温時の粘度を表します。WはWinter(冬)の頭文字で、前の数字が小さいほど、寒いときでも流れやすいオイルです。ただし、数字が大きければエンジンに良い、というわけではありません。バイクメーカーはエンジンの構造や使い方に合わせて粘度を指定しているので、取扱説明書に書かれた粘度を選ぶのが基本です。

「鉱物油はパッキンを傷める」は本当?

SAE規格による10W-30など、エンジンオイルの粘度グレード表示のイメージ。

「鉱物油を使うとパッキンやガスケットを傷める」という話を聞くことがあります。

しかし、鉱物油だからパッキンを傷める、と単純には言えません。

オイルとゴム部品の相性は、オイルの種類だけでなく、オイルに含まれる成分やゴムの種類など、いくつかの条件によって変わります。

古いバイクでオイル漏れが起きた場合、鉱物油を使ったことだけが原因とは限りません。パッキンやオイルシールの経年劣化、使っているオイルとの相性、過去の整備状況など、複数の原因が考えられます。

安い鉱物油を買うときは、ここをチェック

鉱物油だけが原因とは限らない、パッキンの劣化やオイル漏れなどのトラブルイメージ画像。

では、実際に安いオイルを買うなら、どこを見ればいいのでしょうか。

見るポイントはそれほど多くありません。

チェック項目確認すること
粘度バイクの指定に合っているか
JASOMA1・MA2・MBなど、指定に合っているか
用途バイク用オイルか
メーカーメーカーや販売元が明確か
価格極端に安すぎないか

特に重要なのは、価格よりも必要な規格を満たしているかです。

「安いからダメ」「高いから安心」とは限りません。

結局、どのオイルを選べばいい?

乗り方で考えると、かなり分かりやすくなります。

乗り方選び方の目安
街乗り中心鉱物油でも十分
街乗り+ツーリング部分合成油がバランス良好
高回転をよく使う全合成油を検討
スポーツ走行全合成油のメリットが大きい
湿式クラッチ車指定されたMA1・MA2を確認
MB指定のスクーターなどMBを選ぶ

もちろん、街乗りで全合成油を使っても問題ありません。

ただし、「全合成油じゃないとエンジンに悪い」というわけではありません。

指定規格から選ぶおすすめオイル

価格は変動します。購入前に各ショップで最新の価格と適合(粘度・規格)をご確認ください。

スクーター用(JASO MB)

Pro Honda SCOOTER 5W-30(ホンダ純正)

筆者のPCX160で実際に使っているホンダ純正のスクーター用オイルです。

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ヤマルーブ Blue ver. For Scooter 10W-40

ヤマハ純正のスクーター用オイルです。10W-40指定のスクーターに適しています。

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ミッション車用(JASO MA2)

Castrol POWER1 4T 10W-40(4L)

定番の二輪用オイルです。コスパの良い4L缶です。

AZ MEA-012 ONROAD 10W-40(4L)

コスパ重視の定番オイルです。通勤・街乗り向けです。

ヤマルーブ RS4GP 10W-40(4L)

ヤマハ純正のプレミアムオイルです。スポーツ走行向けです。

まとめ

なお、『スクーターに車用エンジンオイルは使える?壊れるリスクと節約効果を徹底解説』では、スクーターに車用オイルを使うリスクと節約効果を、実際の体験も交えて詳しく検証しています。

バイクのエンジンオイルは、必ずしも高価な全合成油を選ぶ必要はありません。

街乗り中心なら鉱物油でも十分な場合がありますし、ツーリングなら部分合成油、高回転・高負荷なら全合成油という選び方もできます。

しかし、街乗り中心なら、必要な規格を満たした鉱物油や部分合成油を使い、適切なタイミングで交換するという選択も十分ありです。

そしてオイル缶を見るときは、

①指定された粘度
②JASOのMA1・MA2・MB
③バイク用オイルかどうか

をまず確認しましょう。

特にJASOは、MA1・MA2・MBの違いを知っておくだけでも、オイル選びがかなり楽になります。

オイル選びで一番大切なのは、「一番高いものを選ぶこと」ではなく、「自分のバイクに合ったものを選ぶこと」です。

安いオイルだからダメ。
鉱物油だからダメ。
全合成だから絶対に安心。

そんな単純な話ではありません。

オイルは値段ではなく、バイクと使い方に合わせて選ぶ。

これが、オイル選びの基本です。

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